天田君は三月十二日に逝去した、満七十歳、パーキンソン氏病症候群だった。
彼の命日を前に、幾つか句を詠んだ、・・・。
一、 水草生ふ奇跡の星に生を受け
二、 遇不遇託たぬ友よ梅の花
三、 蕾解く痛みは言わぬ梅古木
四、 遅桜待たてずに逝きし無念かな
五、 亡き友よ幾年見しや桜花
六、 友よ逝くかせめて乗せたき花の雲
七、 明日は散る恨みは言わぬ桜花
八、 安らぎは散ることなりや姥桜
九、 友逝きて独り酌む夜の桜かな
十、 復遇おう来世は伴に花の園
十一、咲き乱るる白木蓮の深空かな
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